てふてふ

電車で隣り合わせたひとの親指の爪のうえ、蝶々のとまっているようなアクセサリーに見とれた。前翅に白蝶貝、後翅にラインストーンのあしらわれた、触角も伸びやかに再現されたそれはとてもうつくしく、しかし指先にひっつけておくには大きすぎるというか、立体的すぎるというか。それで米をとげるのか?と、内面化された昭和がしょうもないなんくせを繰り出したところでわれにかえった。