ホンサンス祭り

ことしは二本立て。迷える青年を描いた『イントロダクション』と、もと映画女優の帰郷を描いた『あなたの顔の前に』でした。おもしろかった。ますます上手い。安西水丸のイラストレーションみたい。いつかかれの小説を撮ってくれないかな。
さて『イントロダクション』。やさしくてねえ。強くなくても弱くてもへなちょこでもやさしくあろうとするなら芽はあるとおもう。ヨンホはその非力さに寄せられた温もりを貪ったり無下にしたりもせず、まじめというか、そりゃあモテる………海よ~!わはは! と、なんだかあかるいきもちになりました。つづく、『あなたの顔の前に』も楽しみました。サンオクがギターをつまびくシーンにだんだん笑いがこみあげてきて、でも場内グッときてるっぽい空気もかんじられ、耐えた。むかし、『それから』で、エッどこが可笑しいん?なタイミングであがった笑い声が懐かしくおもいだされました。

またらいねんも新作の公開がありますように。