a kite

“If I must die” by Refaat Alareer*1
わたしが死ななきゃならないなら
あなたは生きて
わたしの話をしなきゃ
わたしの持ちものを売って
いちまいの布きれと
いくつかの糸を買って
(しろくて尾っぽの長いやつにしてね)
そしたら子供が、ガザのどこかで
空をじっと見つめながら
炎に置いてけぼりにした父親を待ちながら、
 別れも告げずに
 かれの肉体
 かれ自身にさえも
凧を見る、あなたが作ったわたしの凧、高くあがって
それで天使がいるっておもう少しのあいだ
愛をとりもどすんだよ
どうしてもわたしが死ななきゃならないなら
希望をもたらす話にしてね
*2


This is a Suzuki Miekichi Literary Monument. Suzuki is a Japanese novelist and author of children's stories from Hiroshima. This monument was created by the sculptor Entsuba Katsuzo, and is on display at Hanover Garden in Hiroshima City.

*1:レファート・アルアリール(1979~2023)ガザ生まれ。詩人。人権活動家。ガザ イスラミック大学文学教授。

*2:拙訳。この詩じたい、愛を骨に、祈りを張った凧のようだとおもった。ガザでは子供たちがまいとし3月に東日本大震災からの復興を願って凧あげをしてくれてるんですって。