しんではなみがさくものか

『怪物』*1のラストは臨死体験とおもう。ふたりは回復する。します。とはいえ依里くんは引越すし、それきり。自然消滅。スマホ水没が痛かったねえ。line世代に文通はタルいよ。まあでも、おばあちゃんってひとがリベラルで、それで獅童とは合わなかったんだけども依里には楽しい暮らしが始まります。湊はというと吹奏楽を始める。お父さんのいたチームの応援に駆り出されたり、音楽を通して少しずつ世界が広がる。もちろんときどきお互いをおもいだす。初夏はとくに。夜の雨に。初恋? 小5んときの同じクラスの子ってね。めっちゃかわいかった。どうしてるかな。あたま良かったからなあって。担任、あのひと、なんつったっけ?にしだひかる? 変わったひとでさあ、みたいな。湊のお母さんの願いはやっぱり息子が家族を持つことで、手始めに市議選に出馬。みごと繰り上げ当選を果たしましたとさ。とっぴんぱらりのぷう。

路面電車の運転席

*1:"Monster"(2023年)監督:是枝裕和 脚本:坂元裕二。てっきり町から子供が全員いなくなるムービーだとおもっていたし、あの池がまた、すべてを飲み込むポテンシャルをかんじさせるし、チューニングがたいへんだった。ふたりとも良い子すぎる。バチ切れパワーで町をブッ飛ばすサイキック子供ムービーが待たれる。