やもめのジョナサン

ところでポアロヘイスティングズはズッ友ちゃうん?というつぶやきを見かけるまで愛すべきモナミことアーサー・ヘイスティングズ大尉の不在に気づきませんでした。ケンケンポアロが辛気くさくなりがちなわけです。そういえばマルコヴィッチポアロもうろんだった。ヘイスティングズ、だいじ。友達を大切に。そのような心境で観ました『ジョン・ウィック:コンセクエンス』、ズッ友アクション犬ムービー、すばらしかったです。

ちいかわちゃんのパロディです。ズッ友、ちいかわちゃんのネタとおもっていた。ちいかわちゃんはさくらももことおもってた。じぶんのすべてがあてにならない…
修行篇が観たい

とにかく犬がしんぱいでしんぱいで、胸が張り裂けそうでした。字幕の「 夫”」を「犬」と空目もした。刑事コロンボMASTERキートン、そしてジョンウィック、、、犬を武器にするな伝説がまた一頁ですね。

10月

ついに涼しい。せんじつはクリスティのお誕生日ということで『名探偵ポアロベネチアの亡霊』*1を観ました。おもしろかった。こんなにぜんぜん違っても楽しめるなんて、感慨深くもありました。小説やまんがの映像化作品のことがほんとうにつらかったのです。いっつも、なんで「原作」通りにできないの?と、怒ってた。けれど、「原作」って、わたしが読んでおもい描いた「想像」のことだなって。ふと、区別がついたのでした。想像ならひとの数だけあるよね。ケネス・ブラナーの想像はわりとすなおというか、キュートだなとおもいます。わたしの最近の想像はシアーシャのマープル。

Variety誌より、シアーシャ・ローナンとケイト・ウィンスレットです。
かっこいい~!

*1:"A Haunting in Venice"(2023)ケネス・ブラナー監督。マイケル・グリーン脚本。アガサ・クリスティによる原作は『ハロウィーン・パーティー』。舞台をマスカレードの本場に移してのホーンテッドマンション密室サスペンスはIMAX映えバチバチな仕上がりで、陰惨な事件にもかかわらずときどきニッコリしちゃいました。前作どうようロケ地の見せ方がうまい。いま観光ムービーを依頼するならケンケンかチャン・リュルでしょう。

Barbenheimer

この夏の映画館はおもしろ超大作ムービー祭りだねえとトムトムがにっこりおっさったとき、IMFバービーなら核弾頭を解体したり改造したり、お茶のこサイサイだろうなと想像したものです。
じゃん。


核弾頭を解体するバービー
The word impossible is not in Barbie's dictionary。
まさかあのような沸きかたをするとは。核兵器は抑止してナンボなのに。それが腕の見せどころ。爆発したらアウトというかゲームオーバーというか、おしまい。なにかも終わり*1。なのに、なぜ?自爆?? もしかして下ネタ、ある種のセクハラ、セックスドールはキノコ雲がだいすきって揶揄?ともおもった。人間らしくあろうとする女性を貶めたいひとは残念ながら少なくはない。勝利の象徴ってことで拒否しづらい、パワハラみもある。うへえ。とはいえバービー、まだ観ていないので、それでファンアートが似ない、観たらもう少し似せて描ける*2、なんだっけ、そう、でもオッペンハイマーも悲劇でしょう?もしかして、あんまり恐くてふざけるしかないかんじなのかしら。それならわかるかも。あれはぜったいIMAXで見ない。原爆は昭和の小学校の体育館でスライドとか16mm映写機とかで見てもやばいのだ。ほんものはもっと酷かったろう。くす玉とか作ればよかったね。*3

ミッション成功を祝うオッペンハイマー
peace♡

*1:ゆうて街には木々や草花が生え、ひとびともふつうに暮らしているからピンとこないんだろな。

*2:うそピョン

*3:でもいまの日本、ハチャメチャすぎて、落とさんと終わらんかったといわれたら信じてしまいそうではある。

THE INNOCENTS

子供の頃から、いまも魔法使いやエスパーに憧れてやまない。なりたい。とにかくおうちゃくなのだ。のどが渇けば冷蔵庫から冷え冷え麦茶を手元にシュッと取り寄せ、お届けものがあれば受け取りつつハンコを押すとかできる、そういう。サウイフモノニ ワタシハナリタイ

De uskyldige

なので『イノセンツ』*1、びっくりでした。なんでそんなことにパワーを使うの?!?!てなった。学校もない、宿題もない、おうちの手伝いもない、そして愛が足りてないっぽい。ああ。お母さんがたにパワーが宿っていたらハンバーグやエビフライをこさえてピクニックに出かけたりしたかしら。夏のノルウェー。おすごしやすそうだった。
でもおすごしやす気候と暴力性とはあんまり関係ないんだろうな。サンフランシスコでもラッコがサーフボードを強奪*2していた。あと、知能も、地球で二番目に賢い生物であるイルカだって暴力*3に走るのだ。とはいえ町にミサイルぶちこむまでするのはじんるいだけ。海に汚染水を棄てるのもじんるいだけ。子供もじんるい。でも泣いてたよね。

*1:"De uskyldige"(2021年)エスキル・フォクト監督,脚本。ねこ好きはぜったい観ないほうがいい。わたくし鋭意忘れます。いつかBSで放映されることになって、おねえちゃんがかっこいいんよねなどと視聴するようすをみせたら念で止めて。でもその他は観たい。ていうかあのくだりはなくてもよくない?しくしく。妹ちゃんも泣きたさをずっとガマンしてたんだなあとおもいました。

*2:「A renegade sea otter is terrorizing California surfers: 'It's a little scary'」
https://www.latimes.com/california/story/2023-07-12/a-renegade-sea-otter-is-terrorizing-california-surfers

*3:「イルカが突進、海水浴中の60代男性が肋骨骨折」
https://news.yahoo.co.jp/articles/695bdf7fda7b58d91d2a9c2dec1e39fcc272d543
こんげつは男性を噛むなどしている。例の立ち退き期限を知らせてくれているのかな✨🐬🌏

しんではなみがさくものか

『怪物』*1のラストは臨死体験とおもう。ふたりは回復する。します。とはいえ依里くんは引越すし、それきり。自然消滅。スマホ水没が痛かったねえ。line世代に文通はタルいよ。まあでも、おばあちゃんってひとがリベラルで、それで獅童とは合わなかったんだけども依里には楽しい暮らしが始まります。湊はというと吹奏楽を始める。お父さんのいたチームの応援に駆り出されたり、音楽を通して少しずつ世界が広がる。もちろんときどきお互いをおもいだす。初夏はとくに。夜の雨に。初恋? 小5んときの同じクラスの子ってね。めっちゃかわいかった。どうしてるかな。あたま良かったからなあって。担任、あのひと、なんつったっけ?にしだひかる? 変わったひとでさあ、みたいな。湊のお母さんの願いはやっぱり息子が家族を持つことで、手始めに市議選に出馬。みごと繰り上げ当選を果たしましたとさ。とっぴんぱらりのぷう。

路面電車の運転席

*1:"Monster"(2023年)監督:是枝裕和 脚本:坂元裕二。てっきり町から子供が全員いなくなるムービーだとおもっていたし、あの池がまた、すべてを飲み込むポテンシャルをかんじさせるし、チューニングがたいへんだった。ふたりとも良い子すぎる。バチ切れパワーで町をブッ飛ばすサイキック子供ムービーが待たれる。

かなしい小鳥ね

Twitterのロゴが変わった。ネイサン・ロスチャイルド*1の命日まで待てばよかったのに、マスクどんにはロマンがない。あすこの印象はあの鳥でもっているのに、あすからどうなっちゃうのかしら。

これは鷺
どう生きようかねえ…

*1:Nathan Mayer Rothschild(1777年9月16日~1836年7月28日)ドイツ出身のイギリスの銀行家。情報の収集と伝達に秀でており、ワーテルローの戦いの際にはその勝敗をいち速く掴んで莫大な富を築いた。

ぽめふね

おまえを投げてぶつけるものに
おまえのリードをまかせるな

ダニエルズの才能はたしかなものだが、ポメ太郎が中国武術のなんたらかんたらってやつの要領でパンクな首輪を武器に闘えるとは知らなかったのだろう、みたいなレビューを月刊こいぬと私で読んだような気がします。