10月

ついに涼しい。せんじつはクリスティのお誕生日ということで『名探偵ポアロベネチアの亡霊』*1を観ました。おもしろかった。こんなにぜんぜん違っても楽しめるなんて、感慨深くもありました。小説やまんがの映像化作品のことがほんとうにつらかったのです。いっつも、なんで「原作」通りにできないの?と、怒ってた。けれど、「原作」って、わたしが読んでおもい描いた「想像」のことだなって。ふと、区別がついたのでした。想像ならひとの数だけあるよね。ケネス・ブラナーの想像はわりとすなおというか、キュートだなとおもいます。わたしの最近の想像はシアーシャのマープル。

Variety誌より、シアーシャ・ローナンとケイト・ウィンスレットです。
かっこいい~!

*1:"A Haunting in Venice"(2023)ケネス・ブラナー監督。マイケル・グリーン脚本。アガサ・クリスティによる原作は『ハロウィーン・パーティー』。舞台をマスカレードの本場に移してのホーンテッドマンション密室サスペンスはIMAX映えバチバチな仕上がりで、陰惨な事件にもかかわらずときどきニッコリしちゃいました。前作どうようロケ地の見せ方がうまい。いま観光ムービーを依頼するならケンケンかチャン・リュルでしょう。