山道の真ん中で蟹が往生していた。つっぷしていた。大きさはカニパンくらい。加熱されたようすはなく、手足もそろっていた。蟹には急な坂だろうし、暑かったからなあ。どこから来て、どこへ向かうところだったんだろう。ちょっと詩にありそうな、蟹死にたまふことなかれ?蟹これをつくりたまへり?どれ??蟹の字のつくり、解は、バラバラにできるってことだそうで、じんるいの食欲をかんじる。