燃やすしかないよ

ロケーションに盛大な火災が予想され、シチュエーションに確信し、ページを繰ればしょっちゅう「そく燃やせ…!」「いいから焼き払え…!」と願わざるを得ずだったゴシック・ホラー小説がぶじ全焼でハッピーエンドを迎えたのでよかった。

犬と雷

これは2011年のハイクお絵かき。フィギュアスケートGPSのテレビ放送で見かけたレイチェル・フラット*1と犬ちゃんたちです。はちゃめちゃな多幸かんに感動&写しました。このとき、スケーターたちの進化に嘆息するとどうじに、わたしもいつかは犬を描けるよう…

ちむちむどん

『ちむどんどん』、うちでの愛称はちむちむどん。ご近所のおばあきぶんで楽しんでいる。これからどうなっちゃうのかな。あの儚くもイカれたバブル景気が待ち受けてるわけで、いっちょうまえの料理人になっているだろう暢子はイタ飯ブームとどのように対峙す…

ゴールデン

というわけでだいすきな映画『ゴールデン・リバー』*1の原作小説『シスターズ・ブラザーズ』(パトリック・デウィット/茂木健 訳)を読みました。ちょとハックルベリーをほうふつ。1851年のアメリカのおはなしなので当たらずとも遠からず、もはや少年ではない…

ポアロふたたび

『ナイル殺人事件』を観ました。若くうつくしい大富豪であり、ひとから恨みを買いがちな女性が旧友の婚約者との略奪婚に成功するも新婚旅行先で何者かによって殺害されるというミステリーです。ピラミッドもアブシンベルもスクリーン映えがして、よかった。…

石橋を叩いて砕く

チェ・ウニョン『砂の家』(古川綾子 訳)を読みました。*1 ぶきようで臆病な三人の恋愛譚。どちらかというと踏みつけにされる非力と、その痛みを知りながらより弱いものを打つことを躊躇わない無慈悲とがたんたんと描かれており、厳しい。まじ厳しい。さすが…

らっこの上着

めぐるめぐるよ嗜好はめぐる。ダウン、カシミア、プリマロフト、ウール、アンゴラ、そしてさいきんはフリースがほしい。なにを羽織ろうが筋肉なしには冷えは解消されないのだろうが、筋トレと違って手早い。 いま欲しいフリース、つやっとハイロフト。雰囲気…

富豪探偵

男性が女性にストッキングをプレゼントするのはいかがなものかという話題にポアロを思い出しました。*1 「あの贈りものをもらう人って、どんな人かしら?あのおじいちゃん、きっといやらしいのよ。ねえ、そうよ、その女だって、適当にうまくおじいちゃんと調…

"So we beat on"

ひさしぶりにキングの長いやつを読みました。 「あなたは善人よ。それも、手ひどいまちがいをしでかした善人。まちがいをしたのは、あなたが初めてではないし、あなたが最後にもならない。あなたはそのことを一生背負うしかない。わたしがあなたを助ける。で…

世界葉村晶選手権

イギリス代表:キャリー・マリガンさん 『コラテラル』より『悪いうさぎ』、どうかしら。うさ耳が見たいとかじゃないです。韓国代表:ペ・ドゥナさん 『秘密の森』より『プレゼント』を。 初期は若手に託すべきか。しかし存じあげない。というかみなさん三十路…

晴れ

毎夏、暑さにあの熱さをおもう。もちろんぜんぜん足りない。とんでもないことをしたものだ。近ごろよくおもいだされるのは被爆者のモノローグだ。 わかっているのは「死ねばいい」と 誰かに思われたということ こうの史代『夕凪の街』より そしてこの、"とて…

ピンクピン太郎日記

パンダの赤ちゃんのあだな、「ピンクピン太郎」を知らなくて、テレビをあんまし見ないのもいけないなあと悔やまれました。それでつい、居間を通りすがりにテレビを気にしてみると、やはり通りすがりらしきひとが「おうち時間が増えたので」とインタヴュに答え…

夏が来た

ついに雨があがってしまい、夏は来た。ひさしぶりの夏はやはり暑い。まだ身体に熱がこもっている。このような熱さを抱えると、きまって赤塚不二夫の『平家物語』がおもいだされます。入道死去。「自づから当たる水は焔となつて燃えければ黒煙殿中に満ち満ちて…

in Wonderland

"Oh, 'tis love, 'tis love, that makes the world go round!"

幕間劇

さいきんの発見は『ガラスの仮面』の二次創作。つづきを早くと願うばかりの他力本願を反省しました。けれども、マヤちゃん亜弓さん元気かなとおもいをはせても数々のエピソードがおもいだされるばかりなのです。こういうこともあるんだなあとおもいました。…